秋も深まり,気温も下がって,日中も20度前後になる毎日,すっかり調整びよりです。
夏休みに作った歪率計と低歪み低周波発振器は,秋になったらもう一度再調整をしようと考えていましたので,まずは調整が必要かどうか,確認をすることにしました。
歪率計の完成後に出来上がった周波数カウンタを使って1kHzと10kHzの発振周波数を測定すると,ややずれている感じです。再調整はやっぱり必要だなあと,100Hzを見てみると発振していません。
あれ,おかしい。波形を見ると,1kHzもクリップしていますし,100Hzも全然発振しません。調整がそんなに狂ったのかとVRをグルグル回しますがほとんど変化無しです。
出力調整のVRを絞る方向に回すと,少し回しただけで大幅に振幅が小さくなります。もちろ ん波形はクリップしています。
壊れたのかなあ・・・こういうときは電源電圧の確認だと,電圧を測定してみました。
歪率計には±17V,発振器には±15Vが供給されているはずなのですが,今測定するとどちらも±14V付近です。どっかショートしているのかも知れないと確認しますがそういう場所も見つからず,電源回路を確認すればトランスの2次側が16Vrmsまで下がっています。三端子レギュレータを通れば3Vのドロップがありますから,このくらいの電圧は妥当です。
どうやら,トランスが小さすぎたようです。16V-100mAの小型のトランスを使ったのですが,そんなに大きな電流が流れないアナログ回路ですから,トータル100mAも流れないだろうと高をくくっていました。
確かに無負荷時の電圧を測定すると,ちゃ� ��と±17Vと±15Vが出ていますが,特にリレーの載っている入出力基板が繋がると,途端に電圧が下がります。トランスの2次側が下がるので,±15Vも引っ張られて下がるのですね。
こりゃーいかん。
もう少し電流に余裕のあるトランスか,もう少し2次側の電圧の高いトランスに交換する必要があります。探してみてもそんなものはあるはずがなく,これは買うしかないとあきらめました。
しかしトランスは現物を見てみないと大きさのイメージもわきませんし,値段もバラバラですので,通販はちょっとこわいです。(とはいえ真空管用のバカでかいトランスを持って帰るのは愚の骨頂なわけですが)
背に腹は代えられません。まともなメーカーのトランスを800円ちょっとで購入。これは24V-100mAが2回路で,少し大� ��くなりますが,まあなんとか入るでしょう。
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